浄土真宗本願寺派 福岡組 情報配信所
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新mp3法話 第58集 ①専立寺 藤 泰澄 ②真福寺 速開一弥
■2014.7.11PDF版、テキスト版を追加いたしました。お待たせして申し訳ありませんでした。
mp3法話の第58集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。
本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その1 「武田鉄矢さんと歎異抄」 音声版ダウンロード
第58集 その1 「武田鉄矢さんと歎異抄」 PDF版ダウンロード
専立寺 藤 泰 澄
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その2 「桜」 音声版ダウンロード
第58集 その2 「桜」 PDF版ダウンロード
真福寺 速 開 一 弥
◎広報部
mp3法話の第58集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
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仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その1 「武田鉄矢さんと歎異抄」 音声版ダウンロード
第58集 その1 「武田鉄矢さんと歎異抄」 PDF版ダウンロード
専立寺 藤 泰 澄
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その2 「桜」 音声版ダウンロード
第58集 その2 「桜」 PDF版ダウンロード
真福寺 速 開 一 弥
◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その1 「武田鉄矢さんと歎異抄」
大阪津村別院制作の「御堂さん」の今年1月号に歌手の武田鉄也さんの『歎異抄』についての対談が載っていました。
武田さんは、お母様の葬儀の後、法事の事でご兄弟と行き違いがあり、悩まれていた時に、たまたまラジオで、『歎異抄』第5条の解説を聞くことができたそうです。それについて次のようにお話しされています。
「親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず」兄弟で法事のことでもめているときに、開祖の親鸞聖人が、「私は父ちゃんや母ちゃんのために、一返たりとも念仏したことはない」とそう言って頂いていることの有難さ」たまたま『歎異抄』のその部分だったのですね。「それまでにもその存在は知っていたのです。ところが、親鸞と言う人が、現代人が、がんじがらめになっているお葬式関して非常に自由な考えをお持ちで、父母のために念仏など上げたことがない、そんな事のために念仏を使うんじゃない、とおっしゃっていることと、私が死んだら加茂川に投げ捨てて下さいと言われていること、兄弟で争っている時にこの二つは本当に救われました」と言うお話をされています。
さて、『歎異抄』には父母の供養のために念仏をしない理由として2点を挙げてあります。
<第1>に、すべての生きとし生けるものは生まれ変わり死に変わりする中でお互いに親子兄弟であったので、あらゆる生きとし生けるものが救いの対象であり、生まれ変わった次の生で仏になって助けるべきである。
<第2>には、自分の心を立派にして善ができるのであれば念仏によって父母を助けられようがそれは難しい。ただ、善ができると言う計らいを捨てて他力の教えに入り、お浄土に生まれてすぐに悟りを開いたならば、苦悩にある生きとし生けるものを様々な手立てをもって救う事が出来るとおっしゃってあります。普段のご法事について一考を迫られる大事なお言葉でありましょう。
渡辺通の専立寺でした。
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その2 「桜」
私の所属するお寺には一本の桜の木が立っており、四月になりますと満開の花を咲かせます。今年は気候や雨の為、短い間でしたが沢山の花が咲かせました。ご法事で来られたご門徒さんが「この時期は毎年楽しみにしていたけれど今年はもう散ってしまって残念ね」と言われ「そうですね」と共に桜の花の儚さに寂しさを感じました。
私たち日本人にとって桜とは長い冬が終わり、四月から始まる新たなスタートを感じさせます。また桜は短い間に一所懸命、花を咲かせ散っていく様子から、
散る桜 残る桜も 散る桜
という良寛和尚の和歌が残されています。どんなに美しく咲く桜でもいつからは必ず散ってしまうという意味になります。
親鸞聖人が九歳のとき、僧侶になるため得度を受けに青蓮院の慈円和尚のもとを訪れました。しかしすでに夜は更け、得度には時間もかかりますし、たくさんのお弟子を集めなければなりません。「もう遅いから明日にしよう」といった慈円和尚に、親鸞聖人は次のような和歌を詠んで答えたといいます。
明日ありと思う心のあだ桜 世半に嵐の吹かぬものかは
「この世は無常であり、今を盛りと咲く桜が夜中の嵐で散ってしまうかもしれません。同じように、私の命もいつなくなってしまうかわかりません。どうか、今ここで得度の儀式を執り行って下さい」という親鸞聖人のそのことばに心打たれ、慈円和尚はすぐに得度の手配をされたということです。
親鸞聖人は明日どうなるかわからない我が身だからこそ、今すぐ得度の式をしてほしいと伝えられたのです。私たちは寝て起きれば明日があると思ってはいないでしょうか。私たちのいのちは桜の花のように満開の花を咲かせ、いつかは散ってしまいます。桜はさまざまなことを先延ばしにしまいがちな私たちに「今」の大切さを教えてくれます。
大阪津村別院制作の「御堂さん」の今年1月号に歌手の武田鉄也さんの『歎異抄』についての対談が載っていました。
武田さんは、お母様の葬儀の後、法事の事でご兄弟と行き違いがあり、悩まれていた時に、たまたまラジオで、『歎異抄』第5条の解説を聞くことができたそうです。それについて次のようにお話しされています。
「親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず」兄弟で法事のことでもめているときに、開祖の親鸞聖人が、「私は父ちゃんや母ちゃんのために、一返たりとも念仏したことはない」とそう言って頂いていることの有難さ」たまたま『歎異抄』のその部分だったのですね。「それまでにもその存在は知っていたのです。ところが、親鸞と言う人が、現代人が、がんじがらめになっているお葬式関して非常に自由な考えをお持ちで、父母のために念仏など上げたことがない、そんな事のために念仏を使うんじゃない、とおっしゃっていることと、私が死んだら加茂川に投げ捨てて下さいと言われていること、兄弟で争っている時にこの二つは本当に救われました」と言うお話をされています。
さて、『歎異抄』には父母の供養のために念仏をしない理由として2点を挙げてあります。
<第1>に、すべての生きとし生けるものは生まれ変わり死に変わりする中でお互いに親子兄弟であったので、あらゆる生きとし生けるものが救いの対象であり、生まれ変わった次の生で仏になって助けるべきである。
<第2>には、自分の心を立派にして善ができるのであれば念仏によって父母を助けられようがそれは難しい。ただ、善ができると言う計らいを捨てて他力の教えに入り、お浄土に生まれてすぐに悟りを開いたならば、苦悩にある生きとし生けるものを様々な手立てをもって救う事が出来るとおっしゃってあります。普段のご法事について一考を迫られる大事なお言葉でありましょう。
渡辺通の専立寺でした。
専立寺 藤 泰 澄
仏様のおはなし新シリーズ 第58集 その2 「桜」
私の所属するお寺には一本の桜の木が立っており、四月になりますと満開の花を咲かせます。今年は気候や雨の為、短い間でしたが沢山の花が咲かせました。ご法事で来られたご門徒さんが「この時期は毎年楽しみにしていたけれど今年はもう散ってしまって残念ね」と言われ「そうですね」と共に桜の花の儚さに寂しさを感じました。
私たち日本人にとって桜とは長い冬が終わり、四月から始まる新たなスタートを感じさせます。また桜は短い間に一所懸命、花を咲かせ散っていく様子から、
散る桜 残る桜も 散る桜
という良寛和尚の和歌が残されています。どんなに美しく咲く桜でもいつからは必ず散ってしまうという意味になります。
親鸞聖人が九歳のとき、僧侶になるため得度を受けに青蓮院の慈円和尚のもとを訪れました。しかしすでに夜は更け、得度には時間もかかりますし、たくさんのお弟子を集めなければなりません。「もう遅いから明日にしよう」といった慈円和尚に、親鸞聖人は次のような和歌を詠んで答えたといいます。
明日ありと思う心のあだ桜 世半に嵐の吹かぬものかは
「この世は無常であり、今を盛りと咲く桜が夜中の嵐で散ってしまうかもしれません。同じように、私の命もいつなくなってしまうかわかりません。どうか、今ここで得度の儀式を執り行って下さい」という親鸞聖人のそのことばに心打たれ、慈円和尚はすぐに得度の手配をされたということです。
親鸞聖人は明日どうなるかわからない我が身だからこそ、今すぐ得度の式をしてほしいと伝えられたのです。私たちは寝て起きれば明日があると思ってはいないでしょうか。私たちのいのちは桜の花のように満開の花を咲かせ、いつかは散ってしまいます。桜はさまざまなことを先延ばしにしまいがちな私たちに「今」の大切さを教えてくれます。
真福寺 速 開 一 弥
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