浄土真宗本願寺派 福岡組 情報配信所
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新mp3法話 第68集 ①萬行寺 七里順照 ②徳栄寺 大野道雄
mp3法話の第68集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。
本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その1 「驕慢の心」 音声版ダウンロード
第68集 その1 「驕慢の心」 PDF版ダウンロード
萬行寺 七 里 順 照
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その2 「兵戈無用」 音声版ダウンロード
第68集 その2 「兵戈無用」 PDF版ダウンロード
徳栄寺 大 野 道 雄
◎広報部
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
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仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その1 「驕慢の心」 音声版ダウンロード
第68集 その1 「驕慢の心」 PDF版ダウンロード
萬行寺 七 里 順 照
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その2 「兵戈無用」 音声版ダウンロード
第68集 その2 「兵戈無用」 PDF版ダウンロード
徳栄寺 大 野 道 雄
◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その1 「驕慢の心」
四月はお釈迦様ご誕生の月であります。
八日のお誕生日には、灌仏会(かんぶつえ)や花祭りといわれる法要行事が行われています。
お釈迦様が在世の頃に次のようなお話が伝わっております。
インドのある国にチャンバーという人がおりました。この人は大変裕福な家に生まれました。彼は不思議な事に体の前あたりから月のような光を出して輝いていたそうです。そのためにみんなから神通力があると持てはやされ、占い師やまじないをする人などから担がれ、いい気になり得意満面です。そこでチャンバーは力比べをしようと、お釈迦様のところへ行きました。
ところが不思議な事に、お釈迦様の前に立つと輝いていた光が消えてしまいます。チャンバーは「ははぁん、さてはお釈迦様は相手の光を消す術を知っているのだな」と考え、その術を盗み出そうという目的で弟子になります。
しかし、お釈迦様の教えを聴くうちに、その光の広大さの前に立った時自分の光が意味をなさないことに気づくのでした。後にお覚りを開かれたと伝わっております。
このお話は自分の特技にうぬぼれて自慢したり、いばったりする事はやがて自分をダメにしてしまうということを表しています。一つの点で優れたものがあるならば、それを基礎にして自分を高め、成長しようとする努力は大切ですが、一つが優れているからといって他の点も十分だと考えるのは堕落の第一歩でありましょう。
浄土真宗を宗とする私どもは、阿弥陀如来様の願いを聴かせていただくとき自然と頭が下がります。己のもつ力は優れているという思い込みや、驕慢(きょうまん「おごり高ぶる心」)の心は、阿弥陀様の前では全く意味のない事と気づくことでありましょう。
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その2 「兵戈無用」
「仏が歩み行かれるところは、‐中略‐武器をとって争うこともなくなる」これは、浄土三部経の一つ、「仏説無量寿経」の一節です。
浄土三部経とは、阿弥陀仏の極楽浄土が説かれているお経です。その中でも、「仏説無量寿経」は、すべてのいのちを救わんとする願い(本願)が説かれているお経です。
ここで仏とは、目覚めた人のことです。歩み行かれるということで、一歩ずつ歩まれ、一人ひとりに遇われるということです。そしてそこにおいては、武器をとって争うこともなくなるということです。
人は目覚めた人に遇わないと、武器をとって争うことになるかもしれません。もともと争いは何故おこるのでしょうか。
ここで二つ確かめたいと思います。一つは、見の濁りです。見とは、意見・見解の意です。濁りとは本当のことが見えない状況のことです。私または私たちが本当のことを見ずに濁ってしまうとき、私または私たちの意見・見解のみが正しいとする立場に立つでしょう。そしてその延長線上に武力に頼る行為が起こるのでしょう。
二つ目は煩悩による濁りです。己の欲望を満たしたいという煩悩が強くなって、自らを制御出来ない状況に陥る時、周りが見えなくなり、知らず知らずのうちに、他者からいろいろなものを奪い、そのいのちや生活の場を傷付けていくことになるでしょう。直接武器を取らなくても、それに等しい結果になっていると思われます。
「武器をとって争うこともなくなる」ということは、如何にして実現するのでしょうか。「仏説無量寿経」には、また次のように説かれています。
「仏が歩み行かれるところは、その教えに導かれないところはない。」
また、「人々は徳を尊び、思いやりの心を持ち、あつく礼儀を重んじ、
互いに譲りあうのである。」
その教えとは、真実を見る智慧をさします。教えにより、われもひとも、ともに同じいのちをいただいているお互いであるということに目覚めるのです。
私は人々と真実出遇うているか、思いやりの心を持ち、人の生き方を尊重し、いろいろなものについて譲って生きているのか、振り返らなければならないことです。
四月はお釈迦様ご誕生の月であります。
八日のお誕生日には、灌仏会(かんぶつえ)や花祭りといわれる法要行事が行われています。
お釈迦様が在世の頃に次のようなお話が伝わっております。
インドのある国にチャンバーという人がおりました。この人は大変裕福な家に生まれました。彼は不思議な事に体の前あたりから月のような光を出して輝いていたそうです。そのためにみんなから神通力があると持てはやされ、占い師やまじないをする人などから担がれ、いい気になり得意満面です。そこでチャンバーは力比べをしようと、お釈迦様のところへ行きました。
ところが不思議な事に、お釈迦様の前に立つと輝いていた光が消えてしまいます。チャンバーは「ははぁん、さてはお釈迦様は相手の光を消す術を知っているのだな」と考え、その術を盗み出そうという目的で弟子になります。
しかし、お釈迦様の教えを聴くうちに、その光の広大さの前に立った時自分の光が意味をなさないことに気づくのでした。後にお覚りを開かれたと伝わっております。
このお話は自分の特技にうぬぼれて自慢したり、いばったりする事はやがて自分をダメにしてしまうということを表しています。一つの点で優れたものがあるならば、それを基礎にして自分を高め、成長しようとする努力は大切ですが、一つが優れているからといって他の点も十分だと考えるのは堕落の第一歩でありましょう。
浄土真宗を宗とする私どもは、阿弥陀如来様の願いを聴かせていただくとき自然と頭が下がります。己のもつ力は優れているという思い込みや、驕慢(きょうまん「おごり高ぶる心」)の心は、阿弥陀様の前では全く意味のない事と気づくことでありましょう。
萬行寺 七 里 順 照
仏様のおはなし新シリーズ 第68集 その2 「兵戈無用」
「仏が歩み行かれるところは、‐中略‐武器をとって争うこともなくなる」これは、浄土三部経の一つ、「仏説無量寿経」の一節です。
浄土三部経とは、阿弥陀仏の極楽浄土が説かれているお経です。その中でも、「仏説無量寿経」は、すべてのいのちを救わんとする願い(本願)が説かれているお経です。
ここで仏とは、目覚めた人のことです。歩み行かれるということで、一歩ずつ歩まれ、一人ひとりに遇われるということです。そしてそこにおいては、武器をとって争うこともなくなるということです。
人は目覚めた人に遇わないと、武器をとって争うことになるかもしれません。もともと争いは何故おこるのでしょうか。
ここで二つ確かめたいと思います。一つは、見の濁りです。見とは、意見・見解の意です。濁りとは本当のことが見えない状況のことです。私または私たちが本当のことを見ずに濁ってしまうとき、私または私たちの意見・見解のみが正しいとする立場に立つでしょう。そしてその延長線上に武力に頼る行為が起こるのでしょう。
二つ目は煩悩による濁りです。己の欲望を満たしたいという煩悩が強くなって、自らを制御出来ない状況に陥る時、周りが見えなくなり、知らず知らずのうちに、他者からいろいろなものを奪い、そのいのちや生活の場を傷付けていくことになるでしょう。直接武器を取らなくても、それに等しい結果になっていると思われます。
「武器をとって争うこともなくなる」ということは、如何にして実現するのでしょうか。「仏説無量寿経」には、また次のように説かれています。
「仏が歩み行かれるところは、その教えに導かれないところはない。」
また、「人々は徳を尊び、思いやりの心を持ち、あつく礼儀を重んじ、
互いに譲りあうのである。」
その教えとは、真実を見る智慧をさします。教えにより、われもひとも、ともに同じいのちをいただいているお互いであるということに目覚めるのです。
私は人々と真実出遇うているか、思いやりの心を持ち、人の生き方を尊重し、いろいろなものについて譲って生きているのか、振り返らなければならないことです。
徳栄寺 大 野 道 雄
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