浄土真宗本願寺派 福岡組 情報配信所
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新mp3法話 第75集 ①真光寺 原田憲司 ②善照寺 七里信路
mp3法話の第75集をお届けいたします。 ●
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。
本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その1 「一呼吸の『今』」 音声版ダウンロード
第75集 その1 「一呼吸の『今』」 PDF版ダウンロード
真光寺 原 田 憲 司
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その2 「ご法事」 音声版ダウンロード
第75集 その2 「ご法事」 PDF版ダウンロード
善照寺 七 里 信 路
◎広報部
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
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仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その1 「一呼吸の『今』」 音声版ダウンロード
第75集 その1 「一呼吸の『今』」 PDF版ダウンロード
真光寺 原 田 憲 司
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その2 「ご法事」 音声版ダウンロード
第75集 その2 「ご法事」 PDF版ダウンロード
善照寺 七 里 信 路
◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その1 「一呼吸の『今』」
今年頂いた年賀状にこう書いてありました。
“大切なのは かつてでもなく これからでもない 一呼吸 一呼吸の 今である”
仏教詩人の坂村真民さんの言葉です。何度か読み返し、確かにそうだなと思いつつも、言葉通り過ごすことは実は大変だなと感じたことです。
それから、ごく最近のことになるのですが、次のようなお釈迦さまのお話に出遇いました。
ある日、お弟子の方々に「私のいのちは少なくとも何時まで生きることができるであろうか」とお釈迦さまはお尋ねになられました。するとあるお弟子の方が「私のいのちは少なくともあと一週間は生きることが出来ると思います」と答えたところ、お釈迦さまは「そうかな」と首を傾げられたそうです。
また別のお弟子の方が「私のいのちは少なくともあと一日は生きることが出来ると思います」と答えられました。時間は、一週間から一日と短くなったその答えにも、お釈迦さまはまた、「そうかな」と首を傾げられました。
お弟子の方々はどのように答えてよいか分からずに、しばらく考えていましたが、あるお弟子の方が「私のいのちは今、息を吸って、吐いている間にも終わってしまうかもしれません」と答えたところ、お釈迦さまは初めて、「あなたはよく仏の教えを聞いていますね」とおっしゃいました。
このお話は、息を吸って吐いている瞬間にも終わってしまうかもしれないこのいのち。生きていると実感できるのは、呼吸をしている一瞬、一瞬の『今』しかないのだから、一週間や今日ではなく、この『今』を大切にと教えて下さいます。
実践することは容易ではないけれども一呼吸の『今』を大事に受け止めたいものです。
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その2 「ご法事」
三回忌のご法事をお勤めした時のことです。施主の方は三〇代後半の男性でした。
お勤めした後にお尋ねがありました。『あのぉー、三回忌が終わりましたけど、次はどうなるのでしょうか?』・・・『次は、七回忌になります。』とお答えすると、『はぁーなるほどですね。・・・その先もあるんですか?』『ありますよ。十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌と続きますよ。』とお答えすると今度は、『あのぉー、法事はそんなにしないといけないものなのですか?』と。・・・
若い方だけにストレートな質問だなあと思いました。いや、私の方も法事をお勤めする意味とかをしっかりと伝えていなかったなあと反省しました。
一息おいて、私の方から尋ねました。『貴方、今日はお父さまの三回忌だったけれども、ちゃんと手を合わせましたか?』と聞くと、『はい。』と返事されました。『それじゃー、お念仏しましたか?』と聞きますと、これも『はい。』とご返事されました。
そのお答えを聞いて、『手を合わすことも、お念仏申すことも簡単なことだけれども、これがなかなかできないもんねぇ。』と言うと、『そうですね。』と。
『今日は、なかなか合わさらない手が合わさって、なかなか口から出てこないお念仏が出たということは、これは、貴方ひとりの力でできたんじゃないんですよ。お父様の三回忌のご法事だったけど、お父様が仏さまとしてのお仕事をちゃんとして下さった証しなんですよ。』と言うと、何か納得のいかないような怪訝そうな表情でしたが、しばらくして、改めてご尊前に向かい、合掌お念仏され『今日は、父の三回忌のご法事、有難うございました。』とご挨拶され、お帰りになりました。
故人が仏さまに成られたという事実が、私の上には仏法として働いて下さっているのです。『貴方も、お念仏申し、必ず仏に生まれておくれよ。』と絶えず呼びかけて下さっていたのです。忙しくて手を合わせることもお念仏申すこともままならない私に、仏さまが「ご法事」として尊いご法縁をプレゼントして下さったのです。
今週は、祇園町 善照寺住職 七里信路でした。
今年頂いた年賀状にこう書いてありました。
“大切なのは かつてでもなく これからでもない 一呼吸 一呼吸の 今である”
仏教詩人の坂村真民さんの言葉です。何度か読み返し、確かにそうだなと思いつつも、言葉通り過ごすことは実は大変だなと感じたことです。
それから、ごく最近のことになるのですが、次のようなお釈迦さまのお話に出遇いました。
ある日、お弟子の方々に「私のいのちは少なくとも何時まで生きることができるであろうか」とお釈迦さまはお尋ねになられました。するとあるお弟子の方が「私のいのちは少なくともあと一週間は生きることが出来ると思います」と答えたところ、お釈迦さまは「そうかな」と首を傾げられたそうです。
また別のお弟子の方が「私のいのちは少なくともあと一日は生きることが出来ると思います」と答えられました。時間は、一週間から一日と短くなったその答えにも、お釈迦さまはまた、「そうかな」と首を傾げられました。
お弟子の方々はどのように答えてよいか分からずに、しばらく考えていましたが、あるお弟子の方が「私のいのちは今、息を吸って、吐いている間にも終わってしまうかもしれません」と答えたところ、お釈迦さまは初めて、「あなたはよく仏の教えを聞いていますね」とおっしゃいました。
このお話は、息を吸って吐いている瞬間にも終わってしまうかもしれないこのいのち。生きていると実感できるのは、呼吸をしている一瞬、一瞬の『今』しかないのだから、一週間や今日ではなく、この『今』を大切にと教えて下さいます。
実践することは容易ではないけれども一呼吸の『今』を大事に受け止めたいものです。
真光寺 原 田 憲 司
仏様のおはなし新シリーズ 第75集 その2 「ご法事」
三回忌のご法事をお勤めした時のことです。施主の方は三〇代後半の男性でした。
お勤めした後にお尋ねがありました。『あのぉー、三回忌が終わりましたけど、次はどうなるのでしょうか?』・・・『次は、七回忌になります。』とお答えすると、『はぁーなるほどですね。・・・その先もあるんですか?』『ありますよ。十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌と続きますよ。』とお答えすると今度は、『あのぉー、法事はそんなにしないといけないものなのですか?』と。・・・
若い方だけにストレートな質問だなあと思いました。いや、私の方も法事をお勤めする意味とかをしっかりと伝えていなかったなあと反省しました。
一息おいて、私の方から尋ねました。『貴方、今日はお父さまの三回忌だったけれども、ちゃんと手を合わせましたか?』と聞くと、『はい。』と返事されました。『それじゃー、お念仏しましたか?』と聞きますと、これも『はい。』とご返事されました。
そのお答えを聞いて、『手を合わすことも、お念仏申すことも簡単なことだけれども、これがなかなかできないもんねぇ。』と言うと、『そうですね。』と。
『今日は、なかなか合わさらない手が合わさって、なかなか口から出てこないお念仏が出たということは、これは、貴方ひとりの力でできたんじゃないんですよ。お父様の三回忌のご法事だったけど、お父様が仏さまとしてのお仕事をちゃんとして下さった証しなんですよ。』と言うと、何か納得のいかないような怪訝そうな表情でしたが、しばらくして、改めてご尊前に向かい、合掌お念仏され『今日は、父の三回忌のご法事、有難うございました。』とご挨拶され、お帰りになりました。
故人が仏さまに成られたという事実が、私の上には仏法として働いて下さっているのです。『貴方も、お念仏申し、必ず仏に生まれておくれよ。』と絶えず呼びかけて下さっていたのです。忙しくて手を合わせることもお念仏申すこともままならない私に、仏さまが「ご法事」として尊いご法縁をプレゼントして下さったのです。
今週は、祇園町 善照寺住職 七里信路でした。
善照寺 七 里 信 路
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