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浄土真宗本願寺派 福岡組 情報配信所

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2021/01/11

新mp3法話 第107集 妙泉寺 木村 誉 「聞法十六年」

mp3法話の第107集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。

本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。

仏様のおはなし新シリーズ 第107集 「聞法十六年」 音声版ダウンロード
第107集 「聞法十六年」 PDF版ダウンロード
妙泉寺  木 村 誉

◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第107集 「聞法十六年」

今から百年ほど前、大阪の大実業家であった田附政次郎(たづけまさじろう)さんがフトとした動機で「おれはどうなるのか」と自己が問題となり、それから約十六年間、津村別院のお朝事のご縁に、毎朝お参りされました。しかし、十六年目にフト驚きが起こります。それは、十六年間も熱心に参りながら、まだ阿弥陀様の本願に出遇えていない、お呼び声が聞こえていないと気づき深く反省をされたのです。そして、参りながらなぜ遇えないか、聞きながら、なぜ聞こえぬか、何か欠点があるのではなかろうか?と。
政次郎さんは、当時名高い行信教校(ぎょうしんきょうこう)設立者・利井鮮妙(かがいせんみょう)和上と出会い、その苦悩を明かします。
「…政次郎と言ったな。政次郎、何年聞いたか」
「十六年間お聞かせに預かりました。」
「たった一声で間に合う呼び声を、十六年間何を聴いておった?」
なんと鋭い一言でしょう。
「阿弥陀様のお慈悲が届いたら、これで大丈夫・間違いないというハッキリしたものを握りたい。信前信後の水際をハッキリ知りたい、掴みたいと長い間聴きましたが、にぎれも掴めもしないので、悩んでおります。」
「なあ政次郎、今度のお助けはお呼び声じゃぞ。声が握れてたまるか、声が掴めてたまるか、声は唯聞く一つ!なあ政次郎、津村別院には偉いお方がお出でになるが、名前を言うてみい。」
政次郎さんが、お聴聞に預かった数々の和上様方の名前を申し上げると、吐き捨てるような口調で
「くだらん。なぜ実所(みどころ)を食べないのだ。なあ政次郎、A勧学がお前のために犠牲になったとか、お前のためにB和上が身代わりに立つという話が一度でもあったか。お前のために犠牲にも身代わりにもなっていないお方々は、お前を救う力はないぞ。衆生のために全身全霊を投げ打ってくださったお方は、法蔵菩薩ただ一人!政次郎、この法蔵菩薩の願心を頂かなければ、お助けには遇わないんだぞ。」
と諭されたといいます。聴聞を第一とする真宗の念仏者として、今でも心打たれるお話です。
妙泉寺  木 村 誉

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