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2021/11/08

新mp3法話 第116集 順正寺 古海宗雄 「虚仮不実(こけふじつ)」

mp3法話の第116集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。

本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。

仏様のおはなし新シリーズ 第116集 「虚仮不実(こけふじつ)」 音声版ダウンロード
第116集「虚仮不実(こけふじつ)」 PDF版ダウンロード
順正寺 古 海 宗 雄

◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第116集 「虚仮不実(こけふじつ)」

 世界中の暖かい海域にいる大型魚でシイラという魚がいます。魚偏に暑いと書きます。日本でも広い地域で食されており、
7月から10月頃が旬だそうです。このシイラは、中国地方の広島や島根県の山間部では万作という名前で親しまれているそうです。
まだ今のように冷蔵や冷凍輸送が行われていなかった時代のことです。瀬戸内海で大量に獲れたシイラを魚商が山間部まで
売りに出かけます。当時、山間部では珍しかった魚です。飛ぶように売れると期待をして「シイラ要らんかね シイラ要らんかね」と威勢よく呼び掛けるのですが。なんと魚は全く売れなかったのです。
 なぜ珍しい筈の魚が全く売れないのか、魚商は考えました。見向きもされなかったのには、名前に理由があったのです。
中国地方の山間部は大変稲作の盛んなところです。殻ばかりでの実のない籾を「しいな・しいら」といいますが、この音が、
シイラと同じだったのです。稲作の盛んな地域で、空っぽの籾など誰も必要としません。そのことに気付いた魚商は、名前を
豊年満作から「万作」と変えると魚は飛ぶように売れたそうです。そのようなことから今でもシイラは、中国地方では広く
万作と呼ばれ、親しまれているそうです。
 さて、阿弥陀さまのご本願に出遇われた親鸞聖人は、自ら「虚仮不実のわが身にて」と言われました。虚仮とは、うそ、
いつわり、そして不実とは実がない、空っぽの、真実ではないことです。
 阿弥陀さまの智慧の光に見抜かれた私は、先ほどの秕、籾殻のように、一見は真実のようでありながら、中身は実のない
空っぽの虚しい姿、煩悩しかない姿でありました。
 その私をお見抜きになられ、虚仮不実の私を見捨てずにはおけないと働きづめで動いてくださる「南無阿弥陀仏」のお念仏でした。
順正寺 古 海 宗 雄

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