fc2ブログ

浄土真宗本願寺派 福岡組 情報配信所

浄土真宗本願寺派 福岡組(ふくおかそ)の情報配信所へようこそ。

2022/11/14

新mp3法話 第129集 善照寺 七里誓路「いまさら」

mp3法話の第129集をお届けいたします。
MP3形式で3MB程度(3分前後)の大きさです。
タイトルをクリック下さるとダウンロードが始まります。
また、下段「PDF版ダウンロード」をクリックすると、A4版でカード風に印刷してお使いいただけるようなPDFファイルがダウンロードできます。

本記事最後、右下の「続きを読む >>」をクリックいただきますと音声と同じ法話が文字でご覧いただけます。

仏様のおはなし新シリーズ 第129集 「いまさら」 音声版ダウンロード
第129集「いまさら」 PDF版
善照寺 七 里 誓 路

◎広報部
仏様のおはなし新シリーズ 第129集 「いまさら」

死の縁無量だといいます。どんな形になるかわかりませんが、誰しもが必ず娑婆の縁終えるときがやってまいります。できることなら、家族に看取られながら静かに息を引き取りたいと思いますが、そう上手くはいかないのが私たちの命の現実です。しかし、阿弥陀様は私の臨終の善し悪しを一切問いません。「苦しみもがき死んでいこうが、安らかに息絶えていこうが、関係ない。そのままのあなたを、今助けるよ。大丈夫だよ。」としか仰りません。あとで助けるとは仰りません。「今助ける」が阿弥陀様という仏さまです。 

龍谷大学第五代目の学長をされた、足利瑞義(1872-1944)和上が亡くなる前日、お姉さまである甲斐和里子先生が看病にこられていました。甲斐先生が病院にこられたとき、すでに足利和上は苦しそうに呻っておるばかりで、一向にお念仏を申す様子がなかったようです。そこで甲斐先生は不審に思われて、「あんた呻ってばかりおるけど、お念仏さまは出てくださらんかのぉ」と聞かれました。病気になる前は、日頃から常にお念仏をされていたんでありましょう。その言葉を聞いて足利和上はたった一言、懐かしそうに甲斐先生を見ながら、
「いまさら」
と仰って微笑んでおられたそうです。この「いまさら」は、もういまさら御念仏をしたって間に合わない、という諦めの「いまさら」ではなく、たった一声のお念仏さえも申せない自分を目当てとして、「大丈夫だよ。苦しんでいるそのままのあなたを必ず我が国浄土へ生まれさせるよ。安心しなさい。私がいるよ。」と、間に合う先手のお救いを喜ばれた、本当の安堵から出た「いまさら」という一言です。

阿弥陀様は「身と心を整えてしっかりと命を終えなさい」とは仰りません。「あなたがどうであっても、しっかりした私がいるから、安心しなさい。大丈夫だよ。」と私を喚んでおられます。そのこと一つを聞かせていただいた上は、ありがとうございます、と精一杯お念仏をさせていただくのが、浄土真宗というご法義であります。
善照寺 七 里 誓 路

≪ 新mp3法話 第130集 正覚寺 賞雅曜哲「帰る世界をもらうのは今」 ホーム新mp3法話 第128集 覚永寺 栗山俊之「”人間の生存諸状況の最下限”と仏教」  ≫

Comment

コメントの投稿

 
管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

Home

 

ブログ内検索

ホームページ本拠もご覧下さい

本拠入口

どうぞご覧下さい。

仏様のおはなし

仏様のおはなし
↑クリックすると「仏様のおはなし」がダウンロードできる記事が並びます。

福岡組行事予定

行事予定
↑クリックすると行事に関する記事と予定表ダウンロードの記事が並びます。

本願寺HPへのリンク

西本願寺HP
fukuoka-kyoku_banner

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

浄土真宗本願寺派福岡組QRコード

ケイタイからでもどうぞ!
QR

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター